スポンサーリンク

歌が上手くなる方法②ミックスボイスの習得

シェアする

前回は“腹式呼吸”の練習法や“倍音”、腹式発声について書きました。歌が上手くなる方法①

自分の持つ真の歌声を発見する為には基礎であるこれらは避けて通れません。これらを避け次のステップへ飛んだとしても、いずれ自分の納得する歌を唄うことができないという壁に突き当たることでしょう。基礎のトレーニングは極めるまで行っていただきたいと思います。

それでは、次のステップについて書いていきます。

歌が上手くなりたいと思っている方に多いのがやはり“音域を拡げたい”“高音を出す方法を知りたい”というテーマではないでしょうか。

プロのロックやR&Bのボーカリストにはかなり広い音域を使った楽曲が多く、皆さんも彼らの歌を唄おうと思った時に「高い声が出ない」などの壁にぶつかった経験があるのではないでしょうか。

そこで今回は次のステップ“音域を拡げ高音を出すテクニック・練習方法”について書いていきたい思います。

前回も書きましたが、私はプロのボイストレーナーではないので、このブログに書いてある練習法やテクニックは私独自の経験や考えに基づくものです。あくまでも歌が上手くなりたいと思っている方のヒントや参考になる部分があればという気持ちで書いております。ご了承ください。

スポンサーリンク

ミックスボイス

通常、特に男性は地声では2段階目のソかラの音までしか出せないと言われています。(すみませんが自分は譜面に詳しくありません。)しかしプロの男性アーティストには2.5オクターブや3オクターブの音域を使う方がいます。その時に使われているテクニックがミックスボイスです。

私の場合はミックスボイスは、高音域の曲を原曲キーで何百回と唄う中で身につけたものです。ある日今までに出たこともないような種類の声が出て、友人から「その歌い方を極めれば高音の曲でも歌いこなせるよ。」と言われ、修練を積むことでできるようになりました。“ミックスボイス”という言葉を知ったのはしばらく後です。

ですが私のように偶然手に入れるようなものは遠回りです。ミックスボイスを身につける練習方法について、一般的には「裏声と地声を混ぜて。」というような教え方をされると思うのですが、これは出来てる人の感覚であり、わからない方にはわかりづらいと思います。

ミックスボイスを習得する上で一番の壁、というか要はそこができるかどうかなのですが、それは“裏声と地声を切り換える点”=“換声点”です。ミックボイスを習得する前段階では切り換えがスイッチのように裏返って不自然だったり、ガラガラ声になったりするはずです。

これの原因は空気が漏れていることにあります。ここでもやはり重要なのは歌が上手くなる方法①で書いた基礎のトレーニングができていることに尽きると思います。

大事なのは“息が100%声に還元されていること”です。

練習方法

基本の練習ですが、重要なのは小さな声で始めることです。小さな声というのはささやき声ではありません。お腹の空気を保ちながら息を漏らさないように発声します。基本は喉ぼとけを下げて喉を開いた状態でなければなりません。ブレスと声帯の張りが釣り合っていないと綺麗に混ざりません。

苦労する点ですが、男性に多いのは地声しかなく高音はブレスを強くして張り上げている方です。声帯が付いていかず、息が漏れ続けているので喉を傷めてしまいます
まずは裏声を出すトレーニング。息を漏らさずフォーカルポイントから上に響かせるようにしていきます。
女性に多いのは常に裏声で出しており、低音が出ない(弱い)方です。
低音を鍛えるには基本的には低音の歌を唄い続け低音に喉を慣らすことです。ブレスをロスしないようにお腹の息を保ち続け、喉を胸まで下げるイメージでフォーカルポイントを意識しながら体から響かせます。

まずは裏声と地声を自由に行ったり来たりできるようになるために換声点を中心に音域を上げたり下げたりしていきます。さらにポイントが分かったら換声点に的をしぼって発声していきます。この時も肩や喉の力は抜いてください。

ミックスボイスも方法がわかったからと言っていきなり出る類のものではなく、のどが段々と慣れていく、若しくは作られていくことでできるようになります。またミックスボイスができるようになってからも練習を続けることで音域は更に上がっていきます。

ウィスパーボイス

私はウィスパーボイスの上手な歌手が好きです。様々なシンガーがこの歌唱法を楽曲の中に取り入れていますが、私が特に推したいのは男性ボーカルだとL‘Arc~en~Cielのhydeさん、女性シンガーなら手嶌葵さんです。ウィスパーボイスは艶のある声で、地声とも裏声とも違い歌の中で表現の色彩を豊かにします。まさしく『第3の歌声』と言ってもいいのではないでしょうか。

練習方法

ミックスボイスと違い、“息を漏れさせる”ことで得られる声です。

試しに出してみてください。綺麗に出せますでしょうか?声がゴロゴロする人は喉が開けていない可能性が高いです。

“ミックスボイスと違う”とは言っても、基礎のブレスコントロールは必要です。つまり“計算した上で無駄な量を出している”ということです。喉を開き、お腹の息を保ちつつ出してみましょう。
ウィスパーボイスに関してはあまり多くは言うことがありません。練習あるのみです。綺麗に出せるようになれば、次は音程をコントロールできるように全面ウィスパーボイスで歌って見ましょう。

自分の声を聴く

ミックスボイス・ウィスパーボイスについての練習方法などを書いてきましたが、一つ練習に欠かせないものがあることをお伝えしていませんでした。

それは“録音して聴く”ということです。

“歌が上手くなりたい”と思っている方で、「人に聴かせるわけじゃないから自己満足できればそれでいい。」と思っている方は少ないのではないでしょうか。大抵の方が「人に聴かせたい」「人から上手いと思われたい」と思っているはずです。

そこで録音が重要なのです。実際に初めて自分の声を聴いた人はかなりの確率で「これが自分の声?なんか違う。変。」と思うはずです。自分に聴こえている歌声や歌の上手さと、人に聴こえている自分の歌声は実際はかなり差があるのです。

音程やリズムがきちんと取れているか。また、ミックスボイスも自分ではできているつもりでも、人が聴くとエッジが聴いておらずほとんど裏声にしか聴こえないケースも見受けられます。

プロのアーティスト達が上手い理由もこの理由が大きいのではないかと思います。彼らはレコーディングなどで何千回と自分の歌声を聴き、その度に理想に近づけるために努力してきたはずです。

まとめに

走る筋肉や重い物を持ち上げる筋肉と同じで、声帯を張る筋肉も使う頻度が少ないと衰えます。私もしばらく歌わず、久々に歌ったりするとやはりキーが下がったり声の消耗が早かったりします。やはり声のコンディションを保ち続けるためにはトレーニングは欠かせません。

結局は「練習」という言葉が多くなってしまいましたが、上っ面で上手いと言われたいだけならまだしも、まるでドラえもんの道具のように練習なしに本当に歌が上手くなる方法はこの世に一つもないでしょう。

また精神状態や風邪などの病気によっても声にはかなり影響します。状態が悪い時に練習をすると喉のコンディションを悪化させ、せっかくの上達が退行してしまうことになりかねません。“まずは喉を大事に”が基本です。

最後に一つ、色々なことを書きましたが、私は歌において最も重要な事は“歌の上手さ”ではないと思っています。

特に最近はカラオケの採点ブームでテレビでも、カラオケで100点取れる人や、歌手より歌の上手いものまねの芸人さんがいますが、彼らがシンガーとして成功を収められるわけではありません。

成功する理由として、一つの答えが出せるものでもありませんし漠然としたことしか言えませんが、それはやはり人の心を震わせる歌を唄えるか”ということに尽きると思います。

デビューするだけの人はいくらでもいますが、十年、二十年活躍し続けているアーティストは皆、歌で人の心を魅了し続けていますよね。

これから歌手を目指す方々が、上辺のテクニックだけではない人の心に響く歌を唄う本物のシンガーになれるよう応援しています。

関連記事:歌が上手くなる方法①