治験は危険?すぐにお金がもらえるの?治験体験してみた

治験は危険?すぐにお金がもらえるの?治験体験してみた

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一昔前は都市伝説のように語られていたこの『治験』ですが、今では治験モニター募集のサイトも増え一般的に認知されるようになりました。

治験とはなにか、ご存じない方のために書くと、『市販される前の薬・健康食品の効果や安全性を調べ、国からの承認を得るための臨床試験に、被験体として協力するボランティア』のことです。ボランティアといえども無料ではなく協力費用という報酬が発生します。

そのため、短期間のアルバイト感覚で治験モニターへ応募する人も増えています。

わたしはこれまでに東京近郊で治験を3度経験しました。

今回の記事では、これから治験参加をお考えの方の参考にしていただくために、実体験や感想を書いていきます。

治験ボランティア参加の概要

まずは治験を募集している病院のサイトや治験コーディネーターのサイトからモニター登録をします。すると電話やメールで連絡が来るのでボランティア登録のための検査予約をします。

検査内容は治験機関の施設で行われます。内容は身体測定や血液検査などで、所要時間は約3時間程度でしょうか。時間は同時に検査を受ける人数によって前後します。

無事に登録できるとメールが送られてきます。するとボランティアサイトから自分のID・パスワードでログインできるようになり、募集中の治験を検索できるようになります。

また治験機関から直接募集メールが送られてくることもあります。

募集されている治験には様々な方を対象にしたものがあります。以下のようなものです。

  • サプリメントモニター/20~39歳の健康な男女
  • 長期入院試験【8泊9日×2回】/健康な男性
  • 1年間に10回通院/糖尿の治療中の20~64才の男女
  • 7泊8日+通院5回/20~40才の健康な男性

日帰りの案件もあるので、平日に時間が取れないサラリーマンの方でも土・日を利用して参加することもできます。

治験協力費の金額は試験機関の長さ、試験内容によって様々です。

わたしがこれまで受けた治験のスケジュールや金額は以下のようなものです。

  1. 10泊11日 約24万円
  2. 2泊3日×2回 約8.5万円
  3. 2泊3日×2回 約9万円

入院以外に何度も通院したりするのは面倒だったので、入院のみの試験を選んで応募しました。

すべて都内および東京近郊の医療機関です。病院の名称などの詳しい部分は情報漏えいなど何らかの問題になってしまうと困るので控えさせていただきます。

わたしがこれまでに登録した治験募集サイト

非公開案件多数  高額謝礼の治験モニター

事前検診

応募条件を満たしている試験に応募すると治験機関から電話連絡があります。いくつかの質疑応答をして、とくに問題がなければ『事前検診』に参加するための日程を決めることになります。

治験に応募すると必ず事前検診があります。現段階で体の状態が該当する試験の基準を満たしているかどうか、身体検査・血液検査・医師の問診などが行われます。

協力費の一部は事前検診のみでも発生し、手渡しでもらえることもあります。

試験の参加の合否は当日ではなく、後日連絡をもらうことになります。

ちなみにわたしは初めて治験を受ける以前に、別の医療機関でのモニター応募をしたことがあるのですが、事前検診で2回不合格となったことがあります。

治験機関に不合格理由や検査結果を聞いても、普通の健康診断とは目的が違うので教えてはもらえませんので、その時は「どこかに病気でもあったのか?」と考えてしまいました。

理由は結局わかりませんが、その後の治験には無事参加できたので健康に問題はなかったものと思っています。体が試験に適格でも参加希望人数が多かったりといった理由で人数に入れない場合もあるかと思います。

女性の治験参加者も多い

わたしが治験に参加していた時に通路を通ったのですが、その時別室で女性の事前検診が行われていた様子でした。治験には女性のイメージがあまりなかったのですが、女性の参加者も男性と同じくらいの人数がいたようです。

薬には主に女性が使うものもありますから、データを取るために女性モニターが求められるのは当然と言えば当然ですよね。

本試験

事前検診で合格となった参加者には、日程や本試験前の生活上の注意事項などが伝えられます。

ちなみに事前検診で説明されますが、考えてみた末に「やっぱりやりたくない」と思ったときにはその旨を伝えれば参加をキャンセルすることができます。それによって事前検診費の返却を要求されることもないはずです。

まずは施設の入院着に着替えます。

被験者の体調を全員一定の基準にするため、1日目は食事を取って消灯時間になったら眠るだけということが多いと思います。

2日目の朝に試験薬を投与し、採血や心電図などの身体検査が行われます。一定の時間を置いて1日の間に何度も行われます。

検査が遅い時間までかかる日は、スケジュールに入浴がないこともあります。

試験内容はグループに分けられる

試験の参加者は試験内容によってグループ分けされ、投薬の前の朝食の有無などそれぞれ異なった方法で試験データを取ることがあります。

また試験対象の薬ではない、プラセボという効能のない薬を飲む人もいます。被験者側にはどちらかわかりません。両方のデータを比較するわけですね。

持ち物

治験施設には必要な持ち物を持って参加します。治験施設によって持ち物は異なります。事前に渡される資料に支持があります。

大体は以下のようなものです。

  • 日数分の下着などの着替え(期間の長い試験の場合は、洗濯してくれる施設もあり)
  • 歯ブラシセット
  • 好きな暇つぶし用の娯楽用品
  • 写真付き身分証明書

ほか、大体の施設には無線Wi-FiがありますのでノートPCなどを持ち込んで使うこともできます。

個人的に細かいことを言うと、施設に備え付けのドライヤーはパワーが弱めで、しかも他の人の順番待ちになったりするので、自分のドライヤーを持っていったほうがいいかもしれないと思いました。

あとほかに、耳栓やアイマスクなども役立ちます。わたしは普段から愛用しているので治験にも持っていきました。耳栓は就寝時に周りの方のいびきが気になって眠れないといった時に活躍しますし、アイマスクは就寝時以外の時間に昼寝などをする時役立ちます。

わたしはこちらの耳栓を使っています。

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飲食物などは試験に影響するため持ち込むことはできません。もしバッグの中などに持っていた場合は入院開始時に預けることになります。入院中に持ち込んだ飲食物を口に入れたりすると、その時点で治験モニターとしての契約が解除されてしまうので、当然協力費ももらえません。絶対にやめた方がいいでしょう。

治験中の過ごし方

治験のスケジュールは事前に渡されます。投薬後の検査の時間などは基本的に治験コーディネーターに任せっきりで、何度も繰り返される検査ローテーションで自分の番が回ってくるのを待っています。

採血のあとはしばらく脱脂綿で注射した部分を抑えて血が止まるまでじっとしています。

検査のない空きの時間は各自自由に過ごせるので、ベッドの上から動かずスマホを使ったりマンガを読んだりしている人もいれば、テレビやソファーのある休憩室に行ってくつろいでいる人もいます。

ただし、言うまでもないかもしれませんが、試験中に医療施設から外出することはできません。もし何らかの重大な事情で外出しなければならなくなった場合、速やかに治験コーディネーターさんへ相談しましょう。

入浴

わたしがこれまでに参加した治験施設はすべて、3つほどのシャワー室をローテーションで使っていく方式でした。

時間は施設によってまちまちで10分~15分ほどです。そのため家よりも少し急ぎめでシャワーを浴びなければなりません。

シャンプーやボディーソープは備え付けのものがあります。

ドライヤーは他の人が使っている時は空くのを待つしかなく、威力も弱めで髪の量によっては乾かすのに時間がかかります。

治験協力費の受け渡し

治験協力費は参加試験によって、受け渡し方法が異なります。

私の場合1回目の10泊の試験は振込で、試験終了からほぼ2ヶ月後でした。2、3回目の試験は最終日の試験終了時に全額(協力費総額から先にもらっていた事前検診費を引いた分)を手渡しでもらいました。

早くお金が欲しい方は、事前検診での協力費の受け渡し方法を確認しておいたほうがよいでしょう。

治験のメリット

治験のメリットと言えばやはり参加協力費です。

試験の期間や内容にもよりますが、短期間で割と高額な協力費をもらえるので、旅行費用や高額な買い物をしたい時などまとまったお金が必要になった時にはいいと思います。

また肉体労働や接客のように、体力を使ったり気を気を使ったりすることもなくお金を稼ぐことができるので、「普通のアルバイトをするのはどうも苦手だ」という人にはうってつけですし、失業中や転職で空いた期間などの短期間だけお金を稼ぎたいという方にもおすすめです。

また、協力費を目当てにした参加だとしても、新薬の開発に協力することに変わりはありません。いずれその薬を使うであろう世の中の人のために貢献できるということが治験の魅力でしょう。

治験はアルバイトより割りがいい?

治験は高額だというのが一般の認識だと思います。

ですが、寝る時間や自宅での食事制限の間も拘束時間として時給換算してみると、実は普通のアルバイトと比べてそんなに高い金額ではありません。というかあまり変わらないと思います。

ですが、このように考えてみるとメリットは大きいかもしれません。

  • 寝ている時間も給料になる
  • 3食つき(試験のスケジュールによる)
  • 光熱費がかからない

ほかのアルバイトよりも短期間で時間を効率よくお金に変えられるのは大きな魅力と言えますね。

治験のデメリット

治験に参加するためには、事前検診の日の数日前から本試験終了前まで、アルコールや喫煙、カフェイン、セントジョーンズワート、グレープフルーツなどの摂取が禁止になります。

そのためこれらが好きな方には治験参加は少々ツラいかもしれません。

治験は危険?

治験に怖いイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。わたしも初めて参加した時のことを考えると「まったく不安はなかった」と言えば嘘になります。

ですが、治験ボランティアで投薬される試験薬はすでに何度もマウスなどの生体実験を経ている上、すべて国が認めた医療機関で医師の付き添いの下行われます。

もちろん一般に流通している薬であっても副作用が出るケースはありますから、治験においても副作用などが出ることもないとは言えません。ですがその場合はすぐに医師のケアを受けられる環境です。

わたし自身の体験で言えば、これまでに受けた3度治験において、投薬後や治験期間中に体調が悪くなったとか治験後に何らかの症状が出たということは一度もありませんでした。

そのほか、いつもと違う環境から緊張感などで気分が悪くなったりするケースもあるようです。

採血の痛み

治験にとって重要なのは投薬後の体の反応を見ることです。そのため一日の間に何度も採血が行われます。たまに注射が苦手で採血の度に反応してしまうような人もいます。

採血を何度も行った部分は赤くなったり青くなったりとあざができますが、日数が経つと消えてなくなります。

採血の担当者はその時によって変わります。担当者さんの採血の仕方や注射針を刺す場所によって、たまに強い痛みを感じる時があります。

一度採血で強い痛みを感じ、その日一日突っ張ったような違和感が残ったことがありました。ネット検索してみたところ「痛みを感じるのは注射針が神経に触れた時で、後遺症で腕が動かしにくくなる場合もある」と書いてあり心配になりましたが、数日で違和感が引いて元通りになりました。

じっとしているのが辛い または嫌いな人には不向き

治験で一番つらいのは『じっとしていなければならないこと』です。

とくに投薬日には、朝食無しで数時間、飲水・トイレを禁止されて、ベッドの上から出歩いてはいけない・寝てもいけないという状態をキープしなければならず、結構キツいです。

何度も寝落ちしては起こされる人もいます。

じっとしているのが苦手な人や眠りに落ちやすい人にはかなり辛いと思いますので、そういう人にとっては普通にアルバイトした方が楽かもしれません。

治験はこのような方にうってつけ

じっとしているのが苦にならない人、さらにスマホやゲーム、マンガ、本があれば何時間でもじっとしていられるという人には治験はおすすめです。

その他、例えば小説家志望でアルバイトなどをしながら活動を両立している方などです。

治験の空き時間を使って執筆活動などをすれば比較的静かですしはかどるのではないでしょうか。それに普段はアルバイトしている時間はそういった活動ができませんが、治験ならその時間が協力費として収入になるわけですから、まさにうってつけと言えそうですね。

意外とすぐにはお金にならない

どういうことかと言うと、それは治験の日程です。

個人的な意見ですが、治験に参加しようと思う人って「すぐにお金がほしい人」だと思います。

例えば無職で仕事が見つからず金欠になった人であるとか、近々で友達と旅行に行くための旅費を稼ぎたいで学生さんであるとか。

普通に稼いでる人やお金に困っていない人は参加しようとは思いませんよね?

ですが、登録していざ送られてくるメールを見ると、ほとんどは1ヶ月先くらいに開始される日程の試験なんですよね。

これだと「それまでにバイトを見つけて働いたほうがもっと稼げるのでは?」と思ってしまう人も多いと思います。

すぐに参加できてお金が手に入るなら、やりたい人はもっとたくさんいるのではないかと思います。

しかし、治験施設側も検査をしてからでないと被験体として適合しているかどうかわかりませんし、誰でも参加させればいいというわけではありませんので、これは仕方のないことです。

その点でお互いのニーズが噛み合っていないような気がします。

また、お金が支払われるタイミングは治験施設によって様々です。

私が最初に受けた治験は、支払い方法が振込になっていて、お金が支払われるまでに2ヶ月位かかりました。

その他の施設では手渡しで退院日にもらえました。

支払いのタイミングについては事前に説明がありますので、それで納得できれば参加を決定するといいでしょう。

事前検診のみで本試験への参加キャンセルは可能?

これに関しては私は一度経験があります。事前検診を受けて参加の合否の連絡が来た時にキャンセルをしました。

その時は事前検診で治験施設を一通り見て、スケジュールや協力費の金額を考慮し、それまでに受けた治験と比較検討した結果、キャンセルすることにしました。

施設側の対応は「そうですか。わかりました。それではキャンセルということで承ります。」と淡々とした感じでした。

施設によっては、「一度同意書にサインをしたら辞退しないようにしてください」と説明するところもありますが、これはGCPという治験を行う側に定められた基準に反していることになるそうなので、実際には自分の意思でいつでも辞退が可能です。

とはいえ、本試験への参加を了承してからですとか、あるいは治験に参加してから辞退をするのは治験施設側に迷惑がかかることは間違いありません。選考段階でならまだ他の人を選考するなどの対処ができます。

電話に出ないなど無視をすると、治験コーディネーターの方にもそのようにデータが残り、その後治験に参加したくてもできなくなってしまうことが考えられます。治験をする側にとってはまたバックれる恐れのある人を選考に入れるわけにはいきません。

辞退の意思が決まった時点で、すぐに治験施設に知らせることをおすすめします。

まとめ

以上が私わたしがこれまでに体験した治験モニター参加の概要です。

そのほか注意点ですが、基本的にすべて治験コーディネーターの方におまかせとはいえ、やはりある程度は規律やマナーを守れないと試験のさまたげになってしまいますし、短期間とはいえ共同生活を送る他の参加者さんのご迷惑にもなります。

そういったところも協力費をもらうための契約にふくまれますので、治験モニターをお考えの方は十分に理解して参加しましょう。

治験のだいご味は退院後にもらった協力費で、お酒を飲んだりカロリーたっぷりの食事をしたりパーッとやることです。

…とはいえせっかくの協力費を一気に全部使ってしまわないように注意してくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

治験への参加をお考えの方はこちらからご登録いただけます。

非公開案件多数・高額謝礼の治験モニター

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