親と仲が悪い人は、そのほかの人間関係も上手くいかないというお話

親と仲が悪い人は、そのほかの人間関係も上手くいかないというお話

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社会生活の悩みは、結局のところ『人間関係の悩み』です。

ある仕事についての話を聞いたのですが、「業務内容が楽と聞いたのでその職に就いたら、人間関係が最悪で、とてもストレスがたまってしまい大変」ということでした。

稼ぎが悪い仕事であろうと、ヘトヘトに疲れる仕事であろうと、人間関係が良ければいい仕事。悪ければ悪い仕事ではないでしょうか。

以前から人間関係について度々書いてはいますが、今回注目したものは『育った環境が社会生活に反映する』というものです。

たしかに親と仲の良い人は、会社の経営者や上司といった立場の人と折り合いよくやっていると感じます。逆に親との関係が悪いとそこで形成された人格が職場にも同じような状況を作り出してしまうというのです。

そのことについて書くとともに、人間関係を改善するために、親との関係をどのように改善していけばよいのかということをまとめてみました。

親との関係と、上司との関係は比例する

会社で社長や上司に対して反発心を抱きやすい人に、「自分の両親との関係はどのようなものであったか?」という質問をすると、たいていの場合は「仲が悪かった」「上手くいっていなかった」という答えが返ってくると言います。

もちろん昨今は『ブラック企業』が社会的な問題として取り上げられているように、会社・雇用主・上司側に問題があることはしばしばです。ですから一概に本人に問題があるとは言い切れないところもあります。

しかし今回はそれはさておき、ちょっとしたことで反発心を抱いてしまいがちで、いつも上司との関係が上手くいかない傾向にある人。ご本人にもそのような自覚がある方についてのお話です。

人は「2つ嫌なことが重なると我慢することができなくなる」と言います。

育った家庭環境の中で、両親との関係が上手くいっていなかったという人は、自分を生み育て一番近くで接してきた存在である人物との間に信頼関係を築くことができなかったということになります。つまり、『理解してほしいのに理解してもらえなかった』という感情が心のどこかにあるのです。

そして社会に出て組織の中に入り仕事をしていく中で、上の立場にいる人物から理解を得られなかったとなると「やはりこの人もそうだ 自分を理解してくれない」と深層意識に2つ目のマイナスの感情が作用して強い反抗心を抱いてしまうのです。

またこのようなお話があります。

自分が会社の対人関係の中で許せないこと、我慢していることというのは、育った家庭環境でで自分の中に蓄積してきた類のものと同じであるということです。

例えば、会社の中で上司や同僚に対して「この人は朝出社してきてもあいさつもしない」「仕事を手伝ってもらってもお礼の1つもない」と感じている人は、家でも親とあいさつやお礼の言葉を交わしていなかったりするケースが見られると言うことです。

そのことから、家族関係が円満良好なものであれば、勤め先などの組織の中でも人間関係が円滑になり、その逆に仲たがいしていたりコミュニケーション不良であった場合には、社会に出てもまた同じような状況になると考えられるのです。

育ってきた環境と、今現在置かれている人間関係は合わせ鏡のようなものと言えるのではないでしょうか。

人間関係の改善の一歩目は、親との関係改善

歩んできた家庭環境が今の人間関係に反映されているとすれば、それを改善する方法もまた同じであると考えられます。

人間関係に悩んだ人はたいていの場合、まず「なぜあの人はああいう性格なのだろう」「あのいい方、やり方を直してほしい」と考えます。しかし、どれだけ悩んでも考えても自分以外の人の心を入れ替えることはほぼ不可能です。

以前から「己の神は、己のみ」ということを言っていますが、自分が変えることができるのは自分だけです。

私も含め人間は面倒であり、悲しい生き物です。「相手がそうくるならばこちらもやってやる!」とどちらも相手をやっつけるまで復讐の仕合を続けてしまう生き物です。だからケンカで人を殺してしまったり、規模が際限なく大きくなっていけば多くの人の命を奪う国家間の戦争などということにも発展してしまいます。

ですから、両親との悪化してしまった関係性を改善する第一の方法は、自ら歩み寄ること。それしかないのです。

しかし、プライドが高い自覚がある人ほどそれが難しいようです。そのような人は「相手があやまってくればこちらも歩み寄ってやる!」と考えています。そして両親は自分を生み育てた人ですから、似たような人格を持っているということは大いに考えられるでしょう。

ですが、言わせてもらえば、そのようなプライドに縛られている人ほど人生において自らに損を負いがちなのです。

また、実際に私の知人にもいたのですが、、親との仲たがいをしている人ほど、実は親と子お互いの性格がよく似ているということがあります。このようなものを同族嫌悪と言ったりもします。要するに自分と似ているから嫌いなのです。

話を戻しますが、自ら積極的に謝れる人ほど器の大きな人物といえ、そのような人ほど人生において得をすることが多い傾向にあります。

人間関係に問題を抱えている人はこれを念頭に置いて、まずは家庭環境に立ち返り、一番自分に近い人物である親との関係を見直してみましょう。

ここからは具体的な親との関係改善のヒントや心がまえを書いていきます。

親も子供だったのだと理解する

子どもにとって、生まれた時から親は親でした。

ひな鳥の親の法則というものがあります。ひな鳥は初めて見た大きなものを親として認識し頼るようになります。それゆえに子供は親を『初めから大人として存在しているもの』なのだ、と認識してしまいがちです。

子供にはどこかに、『親は理解する側、子どもである自分は理解してもらう側である』という意識があるのです。そのため理解してもらえないとなると、反発心が芽生えます。これは親に反発しながら結局は依存しているのだと考えることができます。

どうでもいい相手ならば、反発心を抱いたりということはないものです。

まず、このように想像してみるのはいかがでしょうか?人間関係を築く上でもっとも重要なことの1つに『相手の立場になって思考してみる』というものがあります。

親もまた生まれた時は子供であり、自分と同じように子供の時代を経ていろいろな経験をして大人になり、自分という子供をもうけて、現在に至るのだということ。子供の内はそれが理解できないのも仕方がありませんが、大人になってからはそれを理解する必要があります。

現在子供がいる人はもちろん、まだ子供のいない人も、現在の自分と親の関係に照らし合わせて、「もし自分が、自分の子供からこんな事を言われたら、こんな風に思われたら、どういう気持ちになるのだろう?」と想像してみることです。

親はこの世でもっとも、自分と遺伝子の似た、生活環境の似た存在ですから、あなたがその時想像したこととほとんど同じ気持ちを親も抱いているはずです。

あなたが自分の子供にこうして上げたいと考えることと同じように親も考え、素直になれないところであなたの親もまた素直になれないのかもしれません。

ですから、そういう時にあなたがしてほしいこと、かけてほしい言葉と同じことを親も望んでいるのではないでしょうか。関係改善の鍵はきっとそこにあるはずです。

親を大事にする

先ほど書いたように「親が理解してくれない」という意識がどこかにあるのは、親に依存をしているからです。そして自分から関係改善をはかれないのもまた、どこかで主導権を持っているのは親であり、親の方から関係改善をするよう努めてくれないと、この関係はどうすることもできないと思い込んでいるからなのです。

ですから大切なのは、その依存心を捨て去ることです。

ある程度大人になったら自分のことは自分で決められるはずです。つまり親との関係改善も自分から行動を起こすことができるのです。

その前提として、やはり親を大事にすることを考えなければなりません。

親との関係ばかりでなく、人を大事にせずに人から大事にされることはありません。良い関係を築きたいと思った場合、相手を大切にすることをないがしろにしてはいけません。

「親は自分に何もしてくれなかった」と考えている人がいます。しかし本当は親から『命』というこれ以上ないものをもらっているのです。

「何もしてもらっていない」「生まれてこない方がよかった」などというのは、自分から人生において努力したり、楽しんだりという意識もなく他者に依存している証拠です。楽しかったことや経験できたことがあるはずなのにそれらにふたをして、マイナス思考で嫌なことばかりに目を向けているに過ぎません。

それは、結局は親に「これじゃ足りない!もっとくれ!」と言っているだけなのです。

たとえ親がどうしようもない人間だったとしても、自分がどのような人間になるかは自分次第です。

私も子供のころは父親から殴られたり投げられたりしました。しかし今考えれば、あれは本気の力でやっていたわけではないし(本気なら死んでるはず)自分にも悪いところがあったのです。

ですから今も、せめてもらった命の分だけは、親に恩返しをする義務があると考えています。

関係改善の手始めとして、まずは親にちゃんとあいさつをすることです。

そして謝ることがあるならば謝ることです。人間関係において大事なのは言葉であり、伝えることです。「言わなくてもわかってほしい」「察してほしい」などというのはわがままです。

何もどこかのお店に席をもうけて呼び出したりする必要はありません。目的は率直に謝ることですから、あらたまってする必要もありません。家で会った何気ない時でいいのです。

でも『はっきりと真っすぐに気持ちを伝える、謝る』ことが大事なのです。

親の方も、ずっと関係を改善したいと思っていたとしたら、謝って来てくれたことをうれしく思うのではないでしょうか。

しかし、もしかしたら、親が思ったよりも怒りの感情が強かったり、あるいは素直になれなかったりと言った原因で、その時は許してくれないかもしれません。でも自分がそれを強く気にすることはありません。そこで「謝ったのに許してくれないなんて!」と考えれば、やはり相手に依存していることになります。それはエゴとも言えます

それでは自分ではなく相手を変えようとしていることになります。仲直りをしたいのは自分の意志なのです。

大事なのは自分の気持ちなのですから、しばらく日にちをおいてからまた謝ればいいのです。初めの謝罪を伝えたことで、時間が経つ間に相手の気持ちにもまた変化があるかも知れません。

きっとこじれていた間よりも、仲直りできるまでの時間はずっと短いはずです。

実際に長年こじれていた親との関係が、自分から仲直りのきっかけを作ったことによって、以前からは考えられないほど良好になったというケースを私は見ています。

次のステップは、親を食事に誘って出かけ、お会計は全部自分がして上げること、などでしょうか。

まとめ

親子の関係、人間関係がその形になったのは何かのきっかけがあるはずなのです。そのきっかけは些細なものでも、お互いが反発し合ううちにゆがみが大きくなってしまいます。

ですから、今度は仲直りのきっかけを作るのです。原因やこじれていた時間によって差はあるかもしれませんが、何もしなければ変わらなかったものが、そこから変わっていくのです。

あと最後にもう1つ、とても大切なことを言います。

親は先に死にます順当にいけば、間違いなく自分よりも先に亡くなってしまうのです。いつまでもあると思うな親と金、です。

人は親がいつまでも当たり前のようにいるものだと思っています。そして、亡くなってから、あるいはあと少しで亡くなるということがわかってから、「まさかそんなことになるなんて」「もっとああしていれば」「こうすればよかった」と後悔するのです。

もちろんいくら後悔しないように努めたところで、大切な人の死に対する思いは尽きることはないかもしれませんが、なるべく後悔は残らないようにしたいものですね。

その逆に、自分が不慮の事故などで死んでしまった場合も、関係が悪化したままなら、親はきっと悔やんでも悔やみきれないでしょう。

ですから、時間を大切に、親を大切にしましょう。

そしてそれが出来たら、人に対する自分の接し方も変わるはずです。対人関係というのはやはり自分との合わせ鏡です。

「あの人が苦手」「人付き合いが苦手」と思っている人に対しては、ほかの人からも近寄りがたく「なんだかあの人苦手・・・」となってしまうのです。ある意味では相思相愛とも言えます。

そんな状態を本人が満足していればよいのですが、おそらくそういう人はほとんどいないはずです。社会生活で人間関係は切っても切り離せません。ですから、そのような相談を病院やネットなどでしている人が多くいるのでしょう。

しかし、自分が変われば相手も変わると考えれば、実にシンプルではないでしょうか?言い方を変えれば『相手を変える方法があるとすれば、それはたった一つ。自分を変えること』です。

自分では「なかなかできるもんじゃない」と思っているかもしれません。

でもそれは思い込みです。誰でも、今日から、今この瞬間からでもできますよ。

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