日本大学アメフト部の反則タックル 内田監督らに追い詰められた宮川泰介選手も被害者か?

日本大学アメフト部の反則タックル 内田監督らに追い詰められた宮川泰介選手も被害者か?

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日本大学と関西学院大学のアメリカンフットボールの試合で、非道な反則プレーが行われた事件。

それは日本大学の選手がボールを持っていない選手にタックルを仕掛け、全治3週間の大怪我を負わせたものです。プレーの合間の死角からの理不尽なタックルは殺人タックルと言われ、世間を驚愕させました。

タックルを受けた相手選手は退場のあと、「アメフトをやらなければよかった」と言う言葉をもらすほどショックを受けていたようです。

スポーツとは若者が青春をかけて、精神の向上を目指して行われるもののはず。アメフトも当然スポーツマンシップに則ってプレーが行われなければならないはずです。

一体なぜ今回のような悪質な反則プレーが起きてしまったのでしょうか?

その経緯、私が感じたことを交えて述べていきます。

タックルをした日大の宮川泰介選手

宮川選手は日本大学豊山高等学校出身で ポジションDL(ディフェンシブライン) 背番号は91、プロフィール欄には「思い切りの良いプレーをしたいと思います。」と正々堂々とした意気込みが書いてあります。

この度の試合で宮川選手が関西大学の選手に対して行った悪質で危険なタックル。

アメフトのルールでは、ボールを持っていない無防備な選手へのタックルは厳しい罰則が与えられます。

アメフトに限らず他のスポーツであろうと、このようなプレーが行われることはないはずです。それが認められるならば、乱闘と変わりありません。

問題の反則タックルのニュース動画

明らかにプレーが一区切りついた後、故意にタックルを仕掛けに行っています

タックルを受けた方の選手は完全に無防備な状態で、まるで車に追突されたように前方に飛んでいます。素人目にもとてつもなく危険なタックルだとわかります。

後方の位置にいた審判員も、あまりに常軌を逸した危険なプレーに、思わず手に持っていたメガホンのような道具を放り投げてしまったのがわかります。

なぜ宮川選手ははこのような反則プレーに及んでしまったのでしょうか?

その真相を明らかにするため、5月22日、タックルをした宮川選手が、弁護団を伴い記者会見を行いました。

選手は現在の胸中と、危険プレーに走ってしまったその経緯を克明に語りました。

以下は宮川選手が語った、日大アメフト部指導者の内田正人元監督と・井上奨(つとむ)コーチから、試合前に受けていた指導・指示の内容です。

「やる気があるのかわからない 試合に出さない 辞めていい」

「おまえが変わらない限り 練習にも試合にも出さない」

「QBを潰しに行くので使ってください」と監督に言え

「やんなきゃ意味ないよ」

また、内田正人元監督についてどのような人だったか?と尋ねられると宮川選手は、

「直接話す機会がない 意見を言えるような関係ではない」

と語りました。

また、井上奨コーチについては、

「高校2年からの恩師で 信頼していた」

と語りました。

これらを鑑みて言えることは、誰の目にも宮川選手も被害者であるということは明らかであるということです。

会見を見る限りでも、宮川選手は気の優しい人柄であり、スポーツに真面目に打ちこんでいたであろうことがわかります。

宮川選手は体は大きくても年齢はまだ20才そこそこです。

記者会見では「監督の指示がスポーツマンシップを上回ったか?」というような質問も投げかけられましたが、はっきりいってあんなものは、何とでも言える部外者の人ごと意見でしかないと思います。

絶対的な存在である監督の命令。信頼していたコーチからの指示。判断の余地はありません。

もしかすると、この時点で彼のコーチに対する信頼はなかったのかもしれません。しかし、もう判断ができないほど、彼は追い込まれていたのでしょう。2度目のつかみかかった反則行為で退場になった後まで、彼はタックルを受けた選手が負傷退場し交代していたことすら、すでに認識できていなかったようです。

指導者と選手の立場での関係性は、言ってしまえば親と子供に近いものです。特に強豪校であるほど、その傾向は強いように思われます。

そこには道理など介入の余地がありません。そして指導者側は「やらなければおまえからアメフトを取り上げてやる」と言っていたも同然です。これはもはや洗脳といっていいものでしょう。

そして、この試合の後、宮川選手は親とともに監督の元を訪れ、「相手選手に謝罪に行かせてほしい」と申し出ていたそうです。それに対して監督は、

やめてほしい(待ってほしい)

と言ったといいます。

これは、謝罪をする中で「監督やコーチから指示があったということが、相手側に発覚することを恐れたためではないでしょうか?

これは私の推測ですが、おそらく内田元監督およびコーチは、初めから関西大学のQBにけがを負わせるために、そしてその役目を宮川選手に追わせるために、試合前から追い詰めていったのではないかと思われます。

今回の事で宮川選手は、青春をかけたアメフトというスポーツすら続けることができなくなってしまいました。

内田正人元監督や日本大学の対応など

日本大学アメフト部元監督・内田正人氏は埼玉県出身で、自身も日本大学の出身、現在62才です。大学を卒業後は日本大学の文理学部で職員となり、2003年からアメリカンフットボール部の監督となります。

一度監督の立場を退くもその後2017年に復帰、そして日本大学を甲子園ボウルで27年ぶりの優勝へと導いたそうです。

また、内田氏は日本大学の常務理事という立場にもついているそうですので、大きな権限を持った人物のようです。

アメフト指導者としては極優秀な内田正人氏。しかしその裏側では、あまりに独裁的で厳しい練習のために、多くの部員が退部していく実態があったようです。

その華々しい経歴は、今回のような指導の上に成り立っていたものなのでしょうか?

日本大学側はこの度の反則プレーに対して指示があったのではないか?という疑惑に対しこのように語っています。

「潰せ」は「思い切って当たれという意味」指導者の指導と選手の受け取り方に乖離があった

確かに「潰せ」という言葉のみを聞けば、そのように取れなくもありませんが、問題は経緯にあります。経緯を見れば本当にそのような乖離が存在したのかどうか、明確にわかります。

宮川選手の会見では上述した内容のほか、試合前に監督・コーチから宮川選手に対して、このような言葉をかけられていたことが明らかになりました。

「関学のQBと知り合いなのか」

「関学との定期戦がなくなってもいいだろう」

「相手がケガをして秋の試合に出られなくなったら得」

「相手がどうなってもいい」

「勝てばあとはどうでもいい」というようなこの精神は、もはや私たちの一般的な常識を逸脱しています。

宮川選手は日本代表に選ばれる程の選手です。支持がどのような意図で行われているのか、という判断は正確にできるはず。

先述したように、指導者側は宮川選手に“「QBを潰しに行くので使ってください」と監督に言え”と言っています。これが“「強く当たりに行くので使ってください」と言え”では、意味は通りますが、実に不自然です。

しかもそれ以外に指示の中にはこのようなものもありました。「アラインはどこでもいい」【アライン】と言うのはアライメントの略でわかりやすく言えばポジション取りのことを言うそうです。

また「リードは無視していい」といった言葉もあったようです。 【リード】は相手の攻撃意図を読み守備するという意味の言葉です。

専門家によれば、これらのものを無視してアメフトの選手がプレーをするということはあり得ないことだと言います。

要するに「何でもいいから、とにかく怪我をさせろという意図で指示したのでしょうね。

「秋の試合に出られなくなれば・・・」とも言っていますから、すぐに復帰できるような軽傷ではないことも暗に意味していますね。

監督の指示と選手の解釈の間に乖離など起きてはいません。これは明白も明白。言い逃れの余地は皆無でしょう。

それでは、宮川選手が反則退場になり場外へ出てきた時の映像が捉えられていますが、監督らは非道な反則プレーを叱責する様子もなく迎えて、その場は終わりました。このことがすべてを物語っています。

学生・若者を指導しなければならない立場であるにも関わらず、いつまでもこのような未熟な子どもレベルの言い逃れをしようと考えていることには、無関係である私ですら怒りを覚えます。

むしろ私は、この監督とコーチはアメフトのルールを知っているのか?いや、スポーツとは何か知らないのか?と、根本的な部分から疑問を覚えました。

関西学院大学の監督・被害選手の家族は・・・

関西学院大アメフト部の監督は宮川選手の会見を受けて、メディアの前でこのように語りました。

「立派な態度」

「真実を語っていたと思う」

「経緯を知り愕然としている スポーツの場でこのようなことが行われていたこと自体が考えられない」

自分の指導していた大切な選手が、まさに潰されようとしたのです。関学大監督の日大アメフト部指導者に対する憤りははかりしれないものだったのではないでしょうか?

反則のタックルによって怪我を負った関学大2年生・QBを務めている選手の父は、大阪府警にこの件についての被害届を提出し5月21日に記者会見を開いております。

選手の父は大阪維新の会に所属する奥野康俊・大阪市議会議員です。

会見ではこのように述べていました。

「今日は息子の件でお集まりいただきありがとうございます。本来は、このような会を開きたくなかった」

(内田元監督から受けた謝罪について)「そこは、関学大サイドでお答えすることになっています」

「加害者がなぜ、あそこまで追い込まれたか。その1点を(内田)監督の会見で言ってほしかった。彼があそこまで追い込まれた何かがあるのではないかと思っている」

奥野氏は目に涙を浮かべながら語っていました。こちらも見ていて辛く可哀想な気持になりました。察するに息子さんがこんな目にあわされて本当に悔しくてたまらない心境であったのではないかと思います。

そのほか、息子さんについては、このように語っていました。

「元気に練習にも復帰できるようになりました」

先ほど書いたように負傷した試合後には「アメフトをやるんじゃなかった」と言っていた息子さん。

問題のタックルのシーンはアメフトを知らなくても、誰が見ても、凄まじいものに感じましたので、ヘタをしたら一生に渡る、取り返しのつかないような大怪我になっていた恐れもあります。タックルを受けた彼の日々のトレーニングで鍛え上げた体があればこそ、3週間の怪我で済んだのかもしれません。

また元気にアメフトに復帰できるようになって、本当に良かったと思います。

日大・悪質タックル事件はブラック企業に見られる構図

最近テレビドラマやドキュメンタリーで、ブラック企業がテーマとして頻繁に扱われています。

少し前にも、無茶な業務目標を与えられて、達成が難しいと焦った社員が、データ改ざんをしていたのが発覚したという事件がニュースになりました。

それ以外にも不動産関係のブラック企業なんかが社員に対して、一般宅への訪問営業のやり方で、「契約するまで出て行かない」などという強引で悪質な脅迫まがいのやり方、売り文句で、断れないタイプの人や老人に半ば無理やり契約させたりするやり方を指導しているところがあります。

今回の日大アメフトの件もまさに構図は同じではないでしょうか。監督が社長という立場、コーチが直属の部長、選手は部下です。

この社会は使う側というお上に絶対逆らえない。言いたいことも言えないようになっているように思います。

上は悪質、違法な業務指示を出しておきながら、いざ事件が明るみになると、下に罪をなすりつけて知らぬ存ぜぬと、とんずら。やりたくないこともやらなければならない。「生活があるだろ?」と言われれば、使われる側はしたがう以外に道はない。背いたら放逐されて落伍者。

この件の前からいつも言っています。自分も一応日本人ですが、本当に日本人は真面目で大人しいです。いい意味でも、悪い意味でも、です。

自分のような考え方だと社会では通用しないと言われます。以前に「仕事をする上でこういうことがあったんですが、これはおかしいのでは?」と思ったことをネット上などで投げかけたことがあったのですが、まず理解されることがありません。

大抵の日本人には「会社や上がそう言うんだからそうするのが当たり前でしょ?」「理不尽でも波風立てずに従わなきゃおかしいでしょ?」という精神が根付いています。行動を起こす者が現れると、今まで陰では鬱憤を漏らしていた人たちが、今度は一気にその人を白い目で見始めるということすら起こります。

日本はブラック企業大国です。そうなった理由は労働力を提供し、報酬をもらう。というギブ&テイクの関係性が失われ(あるいは意識が失われ)、「使っていただいている」という気持ちが不条理なほど強いためです。

私はその時「雇用される側が何もかも差し出すのが正しいのですか?」と問いました。

最後には「それができないなら日本から出て行けば?」です。真っすぐ一本道のレールを並列等間隔で進まないものは排除される。奴隷できなきゃ居ることすらできない。それが当然のようです。社会では考えたら敗け、思考停止が基本なのです。

そして、日大アメフト部元監督のような人をなんとも思わない人間が会社で上に立ち、その下に就く人間は尊厳を踏みにじられても理不尽な命令に従う。

これほどブラック企業の温床になる精神性の国はほかにないんですよ。ブラック労働社会は企業側と労働者の2人3脚で造り上げてきたのですね。

これは内田正人元監督やその他のコーチに言います。立場が上になればなるほど、本来はそのような隠蔽・責任転嫁体質であってはならないのです。下についてくるすべての人間の規範とならなければいけないのです。

そして、真に上に立つべき頭のいい人間は、明るみになれば立場が崩れ、信用を失うような事は、はじめからやらないのです。『君子、危うきに近寄らず』。

また、悪事だとか、後ろめたいこと、隠し事は絶対にいつか必ずバレるのです。『天網恢恢疎にして漏らさず』です。起きてしまったことを隠せば隠すだけ、自ら泥沼の中に進んでいくようなもの。

宮川選手については、まだ若く、今回の事で自分が納得できないことは、例え逆らえずにやってしまったことだとしても、望まぬ結果になってしまうのだということを思い知らされたはずです。

今回は宮川選手が標的にされただけで、ほかの選手にその矛先が向かったならば、同じ結果になっていたでしょう。

この件で日大アメフト部の指導者たちは常軌をはるかに逸脱したプレーを指示をしたため、この件が明るみになりました。そうでなければ、このような理不尽な指示はこれから先も繰り返され、真摯にアメフトに打ち込む選手たちのスポーツマンシップは踏みにじられ続けていったことでしょう。

選手たちはこれから社会に出ますが、社会的に正しいことと人間的に正しいことは違うのだということを知っていてほしいです。特に資本主義の現代においてはその乖離が進んでいるのですから。

まとめ

個人的には宮川泰介選手には、またアメリカンフットボールに関わっていってほしいと思います。悪質な指導者のために、将来有望な選手が活躍の場を奪われるのは日本アメリカンフットボール界にとっても大きな損失ではないでしょうか。

もちろん、怪我をされて被害に遭われた選手やそのご家族がどのようにお思いになるか、そのお気持ちが優先されるべきことです。

そして、本人もアメフトというスポーツ自体にすでに望みを失くして離れたいと感じていたら、またそれも仕方ありません。

ですが、このケースは宮川選手が世間に糾弾されるべきものではない。私はそのように思いました。

そしてスポーツの世界でも仕事の世界でも、人間関係・上下関係が存在するすべてのことに対して言えることは、人の上に立つ人格のない人間を、ゴマすり上手だコネだなんだだけで上に立たせるな、ということです。

今回の黒幕である内田正人という人物は、そのような人格はもちろん、学びの場やスポーツに関わる資格もない。いや、それどころかはっきりいって日本のような和や礼節を重んじる国にいるべきではない人間だと思います。もう日本から出て行け!

徹底的に糾弾されるべきはこういう人間です。

それでは、この記事は以上です。ありがとうございました。

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