TOYOTAが「終身雇用はもう難しい」とか言ってるけど、そもそも論を書いていくよ

TOYOTAが「終身雇用はもう難しい」とか言ってるけど、そもそも論を書いていくよ

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自動車メーカー・トヨタ自動車株式会社(愛知県豊田市)の豊田章男社長が、❝終身雇用の継続は難しい❞と発表したことが話題になっています。

豊田社長の記者会見から抜粋すると、

❝なかなか終身雇用を守っていくというのは、難しい局面に入ってきたのではないか・・・

❝雇用を続けている企業に『インセンティブがあまりない

とのこと。

しかしこの発言は、雇用労働の枠組みの外いる者から言わせてもらえるなら、はなはだ疑問です。今回は、私がそう感じた理由を書いていきます。

はじめに「終身雇用」って言い出したのは誰?

さて、世の中の雇用形態を見るとどうでしょうか?【正社員・アルバイト・パート・契約社員・派遣社員・期間社員・】最近じゃ【業務委託】なんてのもあるようです。でも、別に法律で雇用形態に明確な区分をしているわけじゃないんですよね。

では一体これは何なのかというと、要するに保険をかけてるんです。

保険と言っても雇用保険とかじゃなく、「人件費をあまりかけないための保険」「切りたいときに切れる保険」、遣う企業側に都合よく色んな名前の雇い方を、次々生み出しているというわけです。

幸いにも、あまり考える労働者がいないからこれで成り立ってるだけで、そこに労働者の都合なんか一切ありません。あると思っているならケムに巻かれているだけ。

本来仕事があるのかないのかだけ。雇用形態もク〇もないんです。社員に正しいも正しくないもないし、契約も契約じゃないもないんですよ。

仕事があるあいだはあいだは社員として雇い、仕事がなくなったらなくなったら首を切る。こんな簡単なことができないから、雇用形態にあれこれ名前をつけていかなきゃならなかったんでしょうね。

TOYOTAさんを日本を代表する企業と見込んで言わせていただきます。

勝手に雇用形態の常識をそういうめんどくさいものにしてきた人たちが、この度またご自分のご都合で「わりぃ、もうできねンだわ」って手のひら返しをしてるのがね、なんとも滑稽なんですよ。

つまり今回おれはTOYOTAの発表に反論しているのでなく「はぁ、そうすか・・・ていうか、今まで気づかなかったの?」っと言っているんです。

もうわかりますよね?そもそも論、終身雇用なんてはじめから合理性の欠片もない仕組みだったんです。

そういえば今の40台前後の人たちを『ロスト・ジェネレーション』って言うじゃないですか?この世代にも優秀な人はいたでしょうが、またまた玉石混合、打ち捨てられてしまったわけですね。能力じゃなく生まれた世代で人生が決まったということで、また違う面からこの件を象徴してますよね?

このような非合理性を重ねて、現代日本の年功序列で非生産的な格差社会は作られてきたんですね。

あー・・・こうなると、高齢者たちの勝ち逃げっぷりもここに極まれりってところです。稼げるだけ稼いで、年金もらえるだけもらって、オサラバ。もうこれ、あこがれの存在でしょ。

日本の仕事に対する固定観念

おれはアメリカの作家スティーブン・キングの小説が大好きです。彼の小説に出てくるアメリカ人の生活や仕事のスタイルを見るだけでも、「日本とは感覚が違うな」と感じることがたくさんあります。

アメリカは日本よりもかなり国土面積が広く、人口は3倍弱くらいあります。そしてアメリカでは仕事を求めて土地を移り住む人が多くいるのです。

日本人から見たら「え?」と思うかもしれません。ですが、考えてみたらこれは当然のことです。東西で時差があるほど広いアメリカでは、同じ季節でも地域によってぜんぜん気候はちがいます。(もちろん南北でも)そして地域の産業によって繁忙期となる季節も異なります。

つまり、家庭でも洗濯物をする日としない日があるように、仕事にもその時期だけの仕事、その土地にしかない仕事があるんです。主たる例を上げると農業、漁業、観光業です。

5月「はじめまして、マイケル。君には10月まで観光客へのサービスをお願いしたいんだ」

10月「ありがとう、マイケル。君のおかげで助かったよ!またよかったら来年も来てくれ」

このように「今の時期は人がほしい」「今は仕事がない」というのが普通です。

そして、もちろんこの日本にも季節があり、さまざまな気候や地形が存在します。ゆえにそれぞれの地域特有の産業がたくさんあるんです。しかし日本の場合大体の田舎の人は東京行くとか、一度住んだ都道府県内に終身居住という人が大多数であり、あまりこういう働き方は見られないんです。東京なら東京で「仕事がない 仕事がない」といつまでもハローワーク通いしていたりします。

徹底したレール社会のなかでは、生活を一所に安定(固定)させていなければ、根無し草や風来坊として扱われがちなのですね。

まったくないことはないですが、現在、地方に人を送り込むような仕事は派遣会社が担っていたりします。派遣業については後述します。

本来ほとんどの仕事は流動的なものであり、『仕事があるから人が必要』←コレが労働の原理です。むしろ人間はすべてフリーランスでいっていいんですよ。

さらに、アメリカではどんなに気心の知れた間柄でも『お金を払うこと』が、親しき中にも礼儀ありなんです。例えば庭の掃除とか。ちっちゃい子でもきっちりしてる・・・というかそれも日本の感覚で、向こうではそれがふつうなんです。おたがいに気持ちよく払い、もらうわけです。向こうでは何かを頼まれるということは仕事なんです。

日本人だとお金がありあまっているわけでない人でも、知り合いの頼み事はギャラを遠慮したりしますよね。悪い意味で謙遜するんですね。これは日本労働者が給料でしか資産を築けない理由とも言えそうです。

いいえ、それどころかブラック企業のサービス残業などは、実際タダで頼みを聞いているのと同じです。タダで働くなど、よっぽど時間とお金がありあまってでもいない限りはありえません。

そしてもう一つ、アメリカでは使えなければ解雇されます

問.使えない人をやめさせ、代わりに使える人を入れたら、どうなるか?質問に答えよ。【小学校高学年・正解確率92%の問題】(ウソ)

しかし日本の終身雇用ではこれができません。玉石混合、一回入れたら猫も杓子も関係なし。昔でいえば『窓際社員』とか、最近じゃ『社内ニート』とかね。まぁ、でも一番無能なのは給料を払ってる会社です。

「正社員はかんたんに解雇できない」というのは笑えるほど非合理的で欠陥のある制度ですよね。「可哀想だから」とでもいうのでしょうか?

「終身雇用はもう難しい」という件の企業側に対する意見を書いてきましたが、次に労働者側の側にはびこる、自分の能力・スキルうんぬん関係なしに「おれ正規雇用だから安泰、勝ち組」という会社を教祖とした絶対的信仰のようなものにも、ウスら寒いものを感じます。

そしてその信仰の中で正社員でないものが悪のように見下す考えの人も少なくありませんね。

森を見る力があれば、正社員をセーブしているのが社会全体の暗黙の了解だというのは、今回のTOYOTAのような件がなくても気づけたはずですが、すでに決まっている枠組みの中からは木を見るのが関の山なんですね。

「やったーいいとこ就職できたー、勝ち組!あとは適当にやっても終身雇用でハッピーさ!」←就職活動がピーク、就職したらある意味ゴール。こんなことで成長するわけがあるでしょうか?日本の生産性の年次推移を見れば如実に表れてるからわかりますね

(だから今回の件でも❝終身雇用が難しい局面に入ってきた❞と言ってるわけですしね、下降の一途をたどっていることは確かです。

これは持論なんですが、今日突然会社から、「今月いっぱいでやめてくれ」と言われて、その先食っていくスキルを持っているという自負心がない人は、会社が心臓に取りつけられたペースメーカーであるも同然。というもの。

取りはずされたらそこでオサラバ、デス。

非合理的な新卒採用という儀式

ここまでの話をふまえた上で考えみれば、長年通例としてやっている新卒採用という儀式が一番のミステリーに思えるんです。まだ使えるかどうかもわからない新入社員をすべて正社員で採るというのは、TOYOTAの言い分をふまえるなら最も非合理的な行為です。

合理的にやるんであれば、使えるまでに成長したら本格採用(もしくは昇給やボーナス)とするべきなんですね。「おめでとう!これで君も正式に我々の一員だ」とね。

ところが今の新卒採用はどうでしょう?ネットには「3日で辞めた」「1ヵ月で辞めた」という話がゴロゴロしています。でも採用面接してる企業側にも責任がないわけじゃないんですよ。(企業は都合悪い時だけ責任を被雇用者に押しつけるものですが)

「一人前になる前に辞められたら困る」「社員教育にかけた経費が無駄になる」知らん知らん!そんなの。それをいうなら、先なんか知る由もないのに見切り発車で正社員採用してる自分たちも悪いんです。ある意味ギャンブルでしょう。パチンコで「5千円入れたのに、出なきゃ困る」とかいってる感じ。

逆に若いだけで手放しに価値があるというんであれば、それこそ中高年はどんどん切られていないとおかしいですよね。(そういう動きになりそうだけど)

こんなこと言うと一生懸命家族を養ってる世のお父さん方からは大目玉をくらいそうですが、これは感情論を抜きにして、これまでの話をふまえるなら、の話です。

普通に考えるなら、辞めずに長年勤めてる年季が入ったベテランのほうが経験豊富な分、価値があるように思いますけどね。

はい、このようにこの社会の雇用っていうのは矛盾だらけなんです。でも今さらやめたところで世の人がこの儀式に慣れきった今、社員を集められなくなってしまいますからね。当分惰性で行くしかないでしょうね。

じゃあ派遣業界なんて真っ先に無くしていい

「働き方改革 働き方改革」と言うなら真っ先にこれをやっていないと可笑しいの極みなんです。日本には派遣業者多すぎます。求人より派遣業者のほうが多いんじゃないでしょうか?ボロい商売なのはわかるけど、増えすぎ。

今の労働者の固定観念から言わせると「正規雇用が減らされるなら、派遣は必要だろう」とか考えそうですね。さらに当の派遣企業も「なに?正規雇用が減る?じゃあおれたちの出番だな!」とウォーミングアップしてそうですが・・・

いや、いらんいらん!一番いらないから。おまえらの席ねえから。

派遣業というのはただのマージン屋であり、何も生み出さないまったく余分なシステムです。それを削減しない(どころか増やしている)あたりが、これまた労働社会の非合理性を象徴しています。労働の原理から見ればまったく意味なし。

こんな話を知っていますか?派遣会社が求人に出てる直接雇用の仕事に営業をかけて仕事を取り合っているというのを。これジョークじゃないですよ?

Why? Japanese!なぜ人が仕事をするのにいちいちマージン屋をはさまなければならない?おれなら。バケツリレーするのに人手の足りてるところに入ってくるやつがいたら「そこ邪魔」って言っちまいますよ。

派遣じゃないけど、とあるWebデザイナーの方で「何も生み出さない仲介業者が取りすぎ」って話をされていた方もいましたね。そう、派遣に限らずマージン屋とか転売とか、世の中に何も生み出すことのない業種が蔓延しすぎですね。コピペのまとめサイトとかもか。いや、マジに。

でですね、社会を衰退させるだけなんで派遣業は迅速に全面禁止でいいです。それが本当の働き方改革!(ついでに消費税を上げる前に、まず外国人の生活保護などを失くす!)

派遣業やってる本人たち以外世の中は誰も困らないです。いっそ蓮舫さんにでも『仕分け』してもらいますか?まぁ本当に要らないもんに限ってやらないんだろうけど。

遣う側もしょせんは切りやすいから使ってるだけ。自分の手で採用せず借りもので済ませようとする程度の仕事なんかどうせ大したものじゃないから。

まとめると、正規雇用を減らしても派遣を使う必要はない、ってことです。結局仕事があるか、ないか。あるなら自分で人を雇え。マージン屋に金を払うな。それだけ。

それから労働者も・・・Why? Japanese!派遣で働かなければ、『派遣切り』もされナイよー?君たちがやるから業者も増えるんダヨー!

まとめ

なんかまだまだ書けそうな気がしますが、目が疲れたのでまたの機会にします。

そういえば最後に書いておきたいのが、今日の朝、Googleのおすすめページに、同じくTOYOTAの終身雇用うんぬんについて書かれたブログが、上がってきたんですよ。

しかしその内容がまた・・・。

❝正社員で働くことに価値はない❞

❝会社 + 副業が最強❞

って書いてみたかと思えば

❝独立や起業は危険❞
❝1.月30万くらいの収入が1年くらい継続してある 2.独立してもっと稼ぐ❞

と、なんだか自分の感想も乏しい上、ほかのいろんなブログを切り貼りして箇条書きしたような支離滅裂な内容。

そもそもこの低賃金の時代に、会社勤めで月・手取り30万稼げてる人間は、「終身雇用終了」のテーマのターゲットでもなければ、独立・起業なんか考えないでしょうよ。

それでいて❝ブログだけで食えてます❞なんて書いてるし。ほんとにあの内容で食えてるなら、よっぽどキーワード選定テクが高いのか?それともGoogleのアルゴリズム精度に問題があるのか?そういうのをトップページに表示してくるの勘弁してほしいです。

今回の件をかんたんにまとめれば、勝手にそう決めて今までやってきた日本の大手企業が、「やっぱ無理!できない!」って言い出した、っていうお話ですね。でおれがそれに「でしょうね」って言っているだけでした。

最後に労働者側に対してもう一言つけ加えておくなら、目的はお金を稼ぐことであって、企業に雇用されることや雇用形態は、手段の一つに過ぎないということですよ。

昔は企業なんか少なかったわけで、その中でも人は日々の食い扶持にありつくために何でもしてきたわけです。できることをし、売れるものを売ってお金を得る。雇用形態なんてどうでもよかったんです。

それに比べると、今の若い労働者の環境は温室です。でもその温室の外壁が劣化して穴が開き始めた、ということ。今後の社会はこれまでとは変化していきますから、それに対応できる技術や知識を持たないと、安心はできないと思います。

それでは、今回はこれにて!ご訪問ありがとうございます。

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